ペンキがついてしまったコートの染み抜き事例を紹介します！

あいざわ

こんにちは、クリーニング師のあいざわです。

今日のテーマは、

困った主婦

背中にペンキが着いちゃったんだけど大丈夫かな～？

ペンキ、こまりますよね～…。

このままじゃ着れないし…

今日はそんなお困りごとにお答えします！

ペンキ、早いうちなら大丈夫です！

ペンキは乾燥が進み72時間で完全に固まってしまいます。

その前に処置すれば落ちる可能性があります。

この記事では実際に当店で行ったペンキの染み抜き事例を紹介させて頂きます。

あいざわ

ペンキのシミでお困りの方には参考になると思います。

よろしかったらご覧ください！

ペンキがついてしまったコートの染み抜き事例を紹介します！

ペンキがついてしまったコートの染み抜き事例を紹介します！

ペンキが難しい理由

染み抜きの作業は染み抜き専用の機械で行います。

一度に処置出来るのは直径3センチほど。

今回の様に広範囲の場合は別けて部分的に作業します。

ペンキは樹脂で顔料と呼ばれる粉を固めて色を付けています。

この顔料が染み抜き機では繊維に入り込んで落ちなくなってしまう事が考えられます。

しかもコートの生地も厚く、染み抜きで下へ抜くのは困難なんです。

事例

今回ご依頼頂きましたコート。自宅の外壁の塗り替え中に触れてしまいベットリとついてしまったそうです…。

before

after

今回、ペンキを溶かす薬剤で柔らかくし、染み抜きの超音波ガンの力を使い、洗い流しました。

実際の作業風景は残念ながら撮っていませんでした。

結果はご覧の通り完璧です！

落ちにくいのは？

ペンキの性質

ペンキや絵の具などの塗料は大体72時間で完全に固まるそうです。

表面は速乾性を持たせてありますから一見乾いている様ですが中の樹脂は固まっていません。

染み抜きで落とせやすいにはこの72時間以内です。

逆に言えば数ヶ月経った物はかなり頑丈についてしまってますから染み抜きで落ちない場合もあります。

つまり、ペンキ、絵の具などはつけてから早い段階でお持ち頂ければ除去出来る確率は上がりるんです。

とは言え、当然ペンキも取れちゃいけない様に研究、製造されています。

経験上、特に水性屋外用は難しいです。

ご自身で処置してしまった場合

これも良くある事ですが、ネットを見てご自身で頑張ったけど落ちなかった…。

そのお気持ちも分かりますが、一旦処置して広がった場合は顔料が生地に入り込んで落ちにくくなります。

除光液やシンナーなど強い薬品で処置した場合生地自体がダメージを受けてしまう事も多くあります。

ペンキなどの塗料は専門家でも難しいので無理はなさらないで下さい。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

ペンキなどの塗料、早いうちなら除去が可能です。

もしもペンキが付いたら自分では何もしないで早めにお持ち下さい。

そうすれば除去出来る確率が上がります。

ペンキの種類もそうですが、繊維の性質上この薬剤が使用出来ない生地、例えば顔料で染めたヴィンテージ風な物もあります。

この場合の除去は出来ませんのでご了承ください。

☆当店の染み抜き事例はこちらを参考になさってください。

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