
お気に入りだから直して欲しい。
実は最近同じようなご相談を多く承っております。
この変色って一体何なんでしょう?
今日はそんな疑問にお答えします!
オレンジや赤っぽく変色しているのは塩素系漂白剤が原因です!
残念ながらこの塩素による脱色は完全には直らないんです。
ただ、目立たないようにすることは可能です。
この記事では実際に当店で行った事例を紹介させて頂きます。
お洋服が赤っぽく変色して困っている方には参考になると思います。
よろしかったらご覧ください!
【要注意】赤っぽく変色した洋服の修復

【要注意】赤っぽく変色した洋服の修復
塩素系漂白剤が使われた理由
今年に入りコロナ対策で塩素系漂白剤を使った方も多いようです。
その背景には消毒用エタノールが品薄状態にあったのが原因です。
塩素系漂白剤、特に次亜塩素酸ナトリウムを使った方も多いでしょう。
確かに除菌効果は厚生労働省も認めていますから間違いはありません!
実はこの次亜塩素酸ナトリウム、衣類にとっては大敵なんです!
塩素の脱色は修復が困難
この塩素での脱色、実は修復は難しい仕事なんです!
塩素は強アルカリ性の薬品で、繊維を溶かしてしまうほどなんです。
薄めて使用しても色が抜けたり、繊維の表目が壊れたりしてしまいます。
染料は繊維の決まった場所に入り染まる仕組みなんですが、塩素を使うとそこが壊れ色が定着できなくなってしまうんです。
つまり、普通に染料を入れても染まらないんです。
事例紹介
では事例を紹介させて頂きます。
赤っぽく色が壊れています。
この他にオレンジっぽくなったりもしますがこれが塩素で色抜けした特徴です!
ここに特殊な薬剤で下地を作り染料を入れていきます!
今回は綺麗に染まってくれました!
新しい技法?
今回はまだ実験中の新しい技法で染めてあります。
通常の色掛けは染料だったり顔料だったりを入れていきます。
ただ塩素で繊維の表面が壊れている場合、染料だけでは染まらず、顔料は風合いが合いにくいんです。
そこで繊維の表面を加工し下地を作ってから染料で染めてあります。
もちろん染料にも白地に流れないように工夫してあります!
新しい技法と書いてはありますが様々な経験を活かした応用です!
塩素系漂白剤は危険!
塩素系、特に次亜塩素酸ナトリウムは危険な薬品です!
お風呂やキッチンのカビ取りに使われています。
確かに除菌の面では素晴らしい効果があると思います。
ただ、毎年のように服に掛かって色抜けしてしまう事例も多いんです!
全部が全部今回の様には直りません。
塩素は危険と思って注意して使ってください!
ココに注意
他の洗剤などと混ぜると有害なガスが発生しますので注意してください!
まとめ:【要注意】赤っぽく変色した洋服の修復【塩素系漂白剤による脱色】
衣類にオレンジや赤っぽく点々と変色していたら塩素による脱色の可能性が高いです。
塩素は色ハゲを起こすだけでなく繊維自体も傷めてしまいます。
塩素で脱色した場合、完全に修復するのは困難です。
理由は繊維の表面が壊れていて、染料が定着しにくいこと。
染める際には下地を整えてから染めていきますが、完全にはもとに戻りません。
目立たない程度の補修になります。
塩素はお風呂やキッチンなどのカビ取り使われていますが、衣類に使うのは避けた方が良いです!
使用する際は他の洗剤と混ぜないように注意して扱ってくださいね!
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